AURORA オーロラ
 
 スウェーデン、ノルウェー、飛行機から
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 オーロラ(aurora)は、天体の極域近辺に見られる大気の発光現象です。
極光(きょっこう)とも言われ、女神の名に由来するオーロラは古代から古文書や伝承に残されており、日本でも観測されるようですが、カナダや北欧の北極圏近傍のオーロラ帯という楕円形の地域で見られやすいとのことで、極寒のスウェーデン、ノルウェーへ行きました。オーロラの研究は電磁気学の発展とともに進歩し、発生原理は太陽風のプラズマが地球の磁力線に沿って高速で降下し大気の酸素原子や窒素原子を励起することによって発光すると考えられています。光(可視光)以外にも各種電磁波や電流と磁場、熱などが出ているようですが、真っ暗な空に白い雲のように発現し、それが徐々に明るくなって、肉眼でもくっきり見えるようになると感激です。

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《徐々に大きく明るく、カーテン状になって》
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《空一面に広がって、渦を巻いたように消えました》

 スウェーデンで最も北に位置する都市、ノールボッテン県に属する人口約23,000人の街キルナ。キルナという名称は、サーミ語のギーロン(ライチョウ)に由来しているとのことです。街外れのロッジに3連泊し毎晩オーロラを待ちました。 初日はあいにくの雪、2日目は晴れて月が見えていたので期待して待ちましたが・・結局現れず、3日目も雲って雪がちらついていたので期待薄でしたが、少しずつ雲が流れ月が見えてきて、遠くの山に一筋の白い雲が現れました。肉眼では白く見えるのですが、写すと緑色なので期待して待つと、その雲が徐々に大きく明るく色づいて、肉眼でもはっきりと見えるオーロラになりました。さらにカーテン状に空一面に広がって、左右に移動したり形を変えて、最後は渦を巻いたように消えました。初めてのオーロラ観測でしたが、数時間で何度か肉眼で確認できるオーロラを見ることができました。

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《早朝の空に広がるオーロラ》

 ノルウェーでは、ヌールラン県の北極圏内に位置する人口18,000人の街ナルヴィクの海沿いにあるホテルに連泊しました。車で約30分、山に登ってサーミ族のテントで暖を取りながらオーロラを待ちましたが、あいにくの悪天候(雪)で見ることができませんでした。翌日はホテルから海へ沿って暗い場所でオーロラを待ちましたが、やはり雪がちらついて曇っていたため夜は見ることができませんでした。早朝に見えたようですが私は夢の中・・ 毎年オーロラ観測にいらっしゃるというご夫婦が見事な海に映るオーロラを撮影されましたので、左の写真はいただいたものです(ありがとうございました)。

 スカンジナビア航空で成田へ帰国する飛行機は、窓側席が取れました。ちょうどオーロラベルトにさしかかる頃でしょうか、鮮やかな緑色のオーロラを見ることができました。機内のブランケットを頭から被って光を遮断し、飛行機の揺れにも負けず4〜5秒間、手でカメラを固定し撮影したものです。やはり手振れは免れませんが、飛行機の翼越しに緑のカーテンが広がっています。

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《機内から撮影したオーロラ》

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